地震の本といえば、「どこで断層が動いて地震を起こすのか?」とか、「地震の被害を減らすためのノウハウは?」が書かれたものばかりで、肝心要の「揺れ」について正面から取り上げた本は、これまでほとんどありませんでした。地震で揺れるということがあまりに当たり前のことだからでしょう。
地震による強い揺れを「強振動」と言いますが、強振動を捉えて科学的に分析すると、さまざまな要素が絡み合った現象であることが分かります。震源で断層がどのようにすべるのか? その際生まれた地震波がどのような経路をたどってわれわれのいるところまで到達するのか? そして最後に、その強さを決める一番重要な要素は、われわれのいる場所がどのような地盤の上にあるのか? などです。
本書は、第一線で活躍する強振動の研究者が、このように複雑な揺れの減少をできるだけ分かりやすく解説したものです。揺れを予測して大地震を迎え撃つために必読の一冊です。《寄稿=東京大学出版会》
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