動物の身体の中身はどうなっているのだろう―そんな好奇心から解剖学という学問を始めたと筆者は本書の前書きで書いています。
幼い頃上野動物園オオアリクイに惹かれた少年は大学で獣医学を専攻し、動物の身体に秘められた進化の謎へのあくなきチャレンジを本格的に開始します。
大学を卒業後、国立科学博物館に研究者として職を得て、ネズミからゾウまで、<無制限無目的収集>という発想の下に、あらゆる動物の遺体を収集し、そこからさまざまな進化の謎を解き明かしていきます。そして、パンダの「第七の指」についての論文は、みごとにネイチャー誌上を飾りました。
動物の遺体と真剣に向き合う解剖の日々から「遺体は科学」という新しい学問は誕生しました。
動物の遺体に問いかける―新たな知を創造するサイエンスの現場から、熱いメッセージをお届けしましょう。《寄稿=東京大学出版会》
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