「ストレス社会」の現代に生きる我々にとって、不安障害は他人事ではない。うつなどの精神疾患で悩む人も多い。そんな中、生物学的理論のみに頼るフロイト理論の限界を打破し、具体例に基づく体系的な立場で不安障害を研究しようとする動きが高まっている。
本書は、最新の研究成果と実証例に基づいた、対人不安やPTSDなどの不安障害と、生物学的、社会的背景との関係について主に論じている専門書である。日本では先駆的な、社会との関係性や実証を重視した概念を導入。心理のみならず実社会との関連の考慮した認知行動療法の日本への定着をも意図している。
本書で学ぶ研究者、学生たちが、不安障害で苦しむ人々をより多く救うようになる、そんな期待が持てるほど、基礎と臨床がともに充実した本書の研究の意義は大きい。
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