使いやすく、効き目がしっかりあり、副作用は少ない、そんな夢の薬をつくるには、どうすればよいのだろうか? 本書の著者は、専門家にお任せではダメである、と主張する。消費者も、まずは薬を学び、そして薬を育てる意識を持ってほしいと。そのためのキーワードが、このちょっと耳慣れない言葉、「育薬」と「薬育」だ。
薬はとても身近なものであるのに、一般の人たちの関心はあまり高くない。つい、薬については医者任せ薬剤師任せになりがちである。しかし、その薬を飲んで起きたいろいろな症状に患者さん自身が敏感に気付き、医者や薬剤師に伝えることで、その薬の新しい副作用が発見されたり、よりよい使用法が分かったりすることもある。それがよりよい薬を「育てる」ことにつながっていく。また、それが可能となる基盤として、薬のことをよく知る、よく理解する、つまり薬を「学ぶ」ことが大切となる。最近はやりの「食育」と同じように、「薬育」が必要なのだ。
医者から処方せんをもらって薬局で購入すると薬と、大衆薬はどう違うか、ご存じだろうか? 1日3回服用だったり1日1回服用だったり、なぜ薬によって服用回数が違うのだろうか?
投薬ミスや薬害を防ぎ、薬を有効かつ安全に使うために、そして今後よりよい薬をつくりあげていくためには、この「育薬」と「薬育」の理解と実践が必要なのである。著者がこれまで集めてきた具体的な事例をたくさん挙げながら、医者任せ薬剤師任せではない薬との新しい付き合い方を提案する。
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